採用オペレーション管理システム
操作マニュアル
1. システムの位置づけ
本システムは、現在お使いの かんりくん(採用一括かんりくん)を置き換えるものではありません。かんりくんはこれまでどおり各採用媒体(Indeed・doda・エン転職・マイナビ等)とつながる「入口」として残し、本システムはその上にかぶせて、日々の管理・振り分け・連絡を楽にするための「運用レイヤー」です。
かんりくんが媒体から集めてきた応募者情報を、本システムが読み取って取り込み、AIが下処理(書類チェック・文面の下書き)を行い、ご担当者さまが「対応が必要な人」だけに集中して判断・連絡できるようにします。
- かんりくんは置き換えません。媒体との連携は今までどおりかんりくんが担います。
- かんりくんからは「読み取る」だけ(取得専用)。本システムからかんりくんへ書き戻し(ステータス更新等)は行いません。
- 選考状況の「正本(マスター)」は本システム側です。誰がどこまで対応したかは本システムで管理します。
このシステムでできること・できないこと
| できること | できないこと(しません) |
|---|---|
| かんりくんから応募者を取り込み、全媒体を1画面で管理 | かんりくんの置き換え・媒体への直接の連携 |
| 「対応が必要な候補者」だけを浮かび上がらせる(見た人を二度見ない) | かんりくん側の選考ステータスを自動で更新(書き戻しはしません) |
| 書類情報の自動整理・書類不備の検出(AIの下処理) | 採用・不採用の最終判断(必ず人間が行います) |
| AIによるメール文面の下書き生成 | 年齢・性別・国籍・外見などによるAIの合否判断 |
| 承認後のメール送信支援(媒体経由・半自動) | 候補者への直接メールの一斉自動送信 |
2. AIと人の役割分担
本システムでは「振り分けの基準を持つのは、採用ご担当者さま(アイ工務店さま)」「AIは事実の整理までで合否は判断しない」「最終判断は人間」という線引きを徹底しています。
| 担い手 | やること | やらないこと |
|---|---|---|
| 振り分けの基準 (採用ご担当者さま) | どんな人を次の選考へ進めるか・どこで見送るかの基準を決め、設定として登録する | —(基準の所有者はあくまでご担当者さまです) |
| AI(下処理) | 書類のチェック(不備の検出)/職務経歴からの事実の抜き出し(在籍期間・転職回数など)/メール文面の下書き | 合否の判断・採用確率の点数づけ・属性(年齢・性別・国籍など)による評価 |
| 人間 (採用ご担当者さま) | すべての合否判断・メール送信の承認・送信の実行 | — |
AIが付ける「下処理の分類」
AIは取り込んだ応募者を、次に何をすればよいかが分かるように3つに仕分けします。これは合否の決定ではなく、人間が確認しやすくするための仕分けです。
| 分類 | 意味 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 人間確認へ | 基準を満たしている、または判断が微妙なケース。迷ったら必ずこちらに回します。 | ご担当者さまが内容を確認し、次のステップへ進める |
| 書類不備 | 履歴書・職務経歴書が欠けている、または確認に必要な情報が記載されていない | 追加書類の提出をお願いするメール文面を下書き(要承認) |
| 要確認(基準外の可能性) | ご担当者さまが設定した客観基準(必須資格など)に該当しない可能性があるケース | お見送りメール文面を下書き(要承認・送るかどうかは人間が判断) |
3. 業務フロー全体像
システム同士の関係(レイヤー構造)
1人の応募者が流れる順番
媒体に届く
自動取込
本システムへ読取
ビューに表示
人が確認
媒体経由
ご担当者さまが毎日行う作業(要点)
- 「かんりくんから取込+AI下処理」を実行する(または取込済みを確認する)
- 「対応が必要な候補者」を上から確認する
- 承認キューでメール文面を確認し、「送信する」または「却下」を選ぶ
- 媒体経由で送ったら「送信完了」マークを付ける
取込・AI下処理・文面の下書きは自動です。ご担当者さまは「対応が必要な人だけ」に集中していただけます。
4. 毎日の作業手順
作業の目安時間
| 作業 | 目安時間 | 頻度 |
|---|---|---|
| かんりくんから取込+AI下処理 | 1〜2分(実行して待つだけ) | 毎朝(推奨) |
| 「対応が必要な候補者」の確認・承認 | 5〜15分 | 毎朝(推奨) |
| ダッシュボードの確認 | 3分 | 週1回 |
推奨する朝の作業フロー
- 1かんりくんから取り込む
ダッシュボード上部の「かんりくんから取込+AI下処理」ボタンをクリック。かんりくんに届いた新着応募者を読み取り、AIが書類チェックと文面の下書きまで自動で行います。「○件処理完了」と表示されれば取込完了です。 - 2「対応が必要な候補者」を確認する
「応募者一覧」を開くと、既定で対応が必要な人だけが表示されています。処理済みの人は自動的に視界から外れています。 - 3承認キューでメールを確認・承認する
「承認キュー」を開き、AIが下書きしたメール文面を読み、問題なければ「このメールを送る」、不要なら「却下」を選びます。 - 4媒体経由で送信し、完了マークを付ける
文面を媒体の管理画面から送ったら、本システムで「送信完了」マークを付けます。これで候補者は「対応が必要な候補者」から外れます。
5. かんりくんからの取込(読取専用同期)
本システムは、かんりくんが各媒体から集めた応募者情報を定期的に読み取って取り込みます。これを「同期」と呼びます。同期は読み取りだけ(取得専用)で、かんりくんへ何かを書き込むことはありません。
取込の流れ
応募が届く
媒体から自動取込
かんりくんから読取(pull)
「かんりくんから取込+AI下処理」ボタン
ダッシュボード上部にある青いボタンです。クリックすると次の処理が一度に行われます。
- かんりくんに届いている新着応募者を読み取る(前回からの差分のみ)
- 媒体ごとに異なる項目を、本システムの形に整理する(紐付け)
- AIが書類チェックを行い、必要に応じてメール文面を下書きする
- 「対応が必要な候補者」と承認キューに反映する
6. 「対応が必要な候補者」ビュー
本システムでもっとも重要な機能です。「処理が終わった人」と「新しく来た人」が混ざってしまい、どこまで対応したか分からなくなる——という現場の課題を解決します。
2つの表示モード(トグル)
「応募者一覧」の上部に、2つの切り替えボタンがあります。
| ボタン | 表示される人 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 対応が必要な候補者(既定) | これから何かをしなければならない人だけ。送信済み・完了・選考終了の人は自動で外れます。 | 毎日の作業。基本はこのモードだけで完結します。 |
| すべて表示 | 処理が終わった人も含めた全員。 | 過去の応募者を探したいときなど。 |
画面の見方
| 氏名 | 応募元 | 対応状況 | 選考状況 |
|---|---|---|---|
| 田中 太郎 | Indeed | 未処理 | 新規 |
| 佐藤 花子 | doda | 送信待ち | 選考中 |
| 鈴木 一郎 | エン転職 | 補完待ち | 選考中 |
「対応状況」バッジで一目で分かる
各候補者には「対応状況」のバッジが付きます。これは選考の段階(新規・面接中など)とは別に、「いま誰が何をすべきか」を表すものです。詳しい一覧は 11. 対応状況バッジ一覧 をご覧ください。
7. 承認とメール送信
承認キューは、AIが下書きしたメール(書類のお願い・お見送りなど)を、人間が確認・承認する場所です。承認したからといって自動で一斉送信されるわけではありません。候補者への連絡は媒体経由が原則のため、送信は「半自動」で行います。
メール送信の考え方(媒体経由が原則)
承認からメール送信までの流れ
- 1文面を確認・編集する
AIが下書きしたメール本文は、画面上で自由に編集できます。候補者の名前・内容を確認し、必要なら修正します。 - 2承認する(文面の確定)
「このメールを送る」を押すと文面が確定し、対応状況が 送信待ち になります。この時点ではまだ送信されていません。 - 3媒体経由で送信する
確定した文面をコピーし、媒体(Indeed・doda 等)の管理画面から候補者へ送信します。媒体ごとの送信方法は導入時にご案内します。 - 4「送信完了」マークを付ける
送り終えたら本システムで「送信完了」マークを付けます。対応状況が 送信済 になり、「対応が必要な候補者」から外れます。
「却下(送らない)」ボタン
AIの下書きが不要な場合や、別の対応をする場合に使います。却下してもメールは送信されません。必要に応じて候補者へ個別に対応してください。
8. 振り分け(スクリーニング)の考え方
「振り分け」とは、応募者を「次の選考へ進める人」「書類をお願いする人」「お見送りする人」などに仕分けることです。本システムでの振り分けは、次の原則で行います。
誰が・何をするか
| 担い手 | 役割 |
|---|---|
| 採用ご担当者さま | 振り分けの基準そのものを決め、設定として登録する。基準に基づく仕分け結果を見て、合否を判断する。 |
| システム(決まりごとの自動適用) | ご担当者さまが登録した客観的な基準(必須資格の有無など)を、機械的にチェックしてフラグを立てる。基準を勝手に変えることはありません。 |
| AI | 職務経歴などの文章から、判断の材料となる事実を抜き出して整理する(在籍期間・転職回数など)。合否は判断しません。 |
職種ごとに担当者・基準が異なる場合
職種によって振り分けの担当者や基準が異なる場合(例: 営業職とそれ以外)にも対応できる設計です。職種別の基準・担当者の振り分けについては、導入時に設定内容をご相談しながら整えていきます。
9. 求人の管理
「求人一覧」から求人の登録・更新・確認ができます。振り分けの精度は求人情報の正確さに左右されるため、必須要件を正しく登録することが重要です。
求人登録時の重要項目
| 項目 | 説明 | 重要度 |
|---|---|---|
| 職種名 | 応募者に見せる職種名 | 必須 |
| 部門・拠点 | 所属部門・支店・展示場など | 必須 |
| 必須要件 | 振り分けの基準になります(客観的な条件のみ) | 推奨 |
| 必須資格 | 例: 「大型免許」「施工管理技士」。法的・物理的に必須のもののみ記載 | 推奨 |
| 定員数 | 採用予定人数(充足率の計算に使用) | 任意 |
| 次回レビュー日 | 求人の有効性を確認する日付 | 任意 |
10. ダッシュボードの読み方
「分析ダッシュボード」では、応募状況や採用の進み具合をまとめて確認できます。上部には「かんりくんから読み取り同期中/読取専用」の表示があり、いまどの状態かが分かります。
確認できる指標
| 指標 | 確認できること | 活用例 |
|---|---|---|
| 承認待ち件数 | これから承認が必要なメールの数(上部のカード) | 毎朝の作業量の目安 |
| 選考ファネル | 応募者が選考のどの段階にいるか | 選考が滞っている段階の把握 |
| 媒体別応募数 | 媒体ごとの応募者数 | 応募が多い/少ない媒体の把握 |
| 充足率 | 求人ごとの採用の進み具合 | 採用が遅れている求人の把握 |
| 週次応募推移 | 週ごとの応募件数の動き | 掲載タイミングや施策の効果確認 |
11. 対応状況バッジ一覧
「対応状況」は、その候補者に対していま何をすべきかを表します。選考の段階(次の §12)とは別の軸です。
| バッジ | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
| 未処理 | 取り込んだばかりで、まだ人が確認していない | 内容を確認する |
| 確認済 | 人が内容を確認した(面接打診など次の対応へ) | 選考を進める |
| 送信待ち | メール文面が確定したが、まだ送信していない | 媒体経由で送信し、送信完了マークを付ける |
| 送信済 | 媒体経由で送信を完了した | (自動的に視界から外れます) |
| 補完待ち | 判断に必要な情報(媒体側の項目など)が不足しており、補う必要がある | 不足情報を確認・補う |
| 要再対応 | 送信待ちのまま長く放置されたなど、もう一度対応が必要 | 状況を確認して対応する |
| 完了 | この候補者への一連の対応が終わった | (自動的に視界から外れます) |
12. 選考ステータス一覧
「選考状況」は、その候補者が採用プロセスのどの段階にいるかを表します。
| ステータス | 意味 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 新規 | 取込済み、まだ選考に入っていない | 内容を確認し選考へ |
| 選考中 | 書類選考の段階 | 承認キュー・対応状況を確認 |
| 面接中 | 面接日程が確定 | 面接後にステータスを更新 |
| 内定 | 内定を通知 | 入社確認後に更新 |
| 入社確定 | 入社が確定 | — |
| 不採用 | 選考終了(不採用) | — |
| 辞退 | 候補者からの辞退 | — |
承認アクションのステータス
| ステータス | 意味 |
|---|---|
| 承認待ち | ご担当者さまの確認・承認を待っている |
| 承認済み | 承認され、文面が確定した(送信は媒体経由で別途行います) |
| 却下 | ご担当者さまが「送らない」を選択した |
| 期限切れ | 7日間操作がなく自動的に無効化された |
13. よくある質問
Q. このシステムを使うと、かんりくんは使わなくなりますか?
いいえ。かんりくんはこれまでどおりお使いください。本システムはかんりくんを置き換えるものではなく、その上にかぶせて運用を楽にするものです。媒体との連携はかんりくんが担い、本システムはかんりくんから情報を読み取って活用します。
Q. 本システムで選考を進めると、かんりくん側のステータスも変わりますか?
いいえ、変わりません。かんりくんの公式の仕組み上、外部からステータスを更新することができないためです。選考の進み具合は本システム側で管理します。かんりくん側で操作が必要な場合は、従来どおりかんりくんの画面で行ってください。
Q. メールは承認したら自動で送られますか?
いいえ。候補者への連絡は媒体経由が原則のため、承認=文面の確定までを本システムで行い、実際の送信は媒体の画面から人が行います(半自動)。送り終えたら「送信完了」マークを付けてください。
Q. AIが合否を決めてしまうのではないですか?
いいえ。AIが行うのは書類のチェックと文面の下書きまでで、合否の判断は一切しません。振り分けの基準を決めるのはご担当者さまであり、最終判断は必ず人間が行います。
Q. 「対応が必要な候補者」に表示されない人がいます
すでに対応が終わっている(送信済・完了)か、選考が終了している(不採用・入社確定・辞退)可能性があります。「すべて表示」に切り替えると全員を確認できます。
Q. 「人間確認へ」と仕分けされた応募者はどうすればよいですか?
承認キューには入りません。「応募者一覧」から該当の方を確認し、ご担当者さまが直接対応(面接日程の調整など)してください。対応したら、状況に応じてステータスを更新してください。
Q. 候補者に連絡したが届いていないと言われました
候補者への連絡は媒体経由が原則です。媒体の管理画面から送信したか、まずご確認ください。doda・エン転職などの応募者は媒体のマイページで結果を確認することが多いため、媒体経由で送ることが重要です。
Q. 「補完待ち」と表示されている人がいます
振り分けの判断に必要な情報の一部(媒体側にしかない項目など)が、まだ揃っていない状態です。不足している情報を確認・補ってください。情報が揃うと、次の対応に進めるようになります。
14. 困ったときは
| 症状 | 考えられる原因 | 対処方法 |
|---|---|---|
| ダッシュボードや一覧が空白 | システムが一時的に応答していない | ページを更新(F5)。それでも直らなければ管理者(Trimora)に連絡 |
| 「かんりくんから取込」でエラーが出る | かんりくんとの接続が一時的に不調 | 少し時間を置いて再実行。繰り返す場合は管理者に連絡 |
| 「承認に失敗しました」エラー | 通信エラーまたは一時的な不調 | ページを更新して再試行。繰り返す場合は管理者に連絡 |
| 承認待ちのメールが7日後に消えた | 期限切れ(正常な動作) | 必要なら再度確認して対応。文面はもう一度生成できます |
| 送信したはずの人が「対応が必要」に残っている | 「送信完了」マークがまだ付いていない | 媒体から送信後、「送信完了」マークを付けてください |
| 応募者が一覧に表示されない | 「対応が必要な候補者」だけが表示されている | 「すべて表示」に切り替える |
15. お問い合わせ
| 種別 | 連絡先 |
|---|---|
| システム障害・緊急時 | Trimora株式会社(開発・運用担当) |
| 機能追加・改善のご要望 | Trimora株式会社(開発・運用担当) |
| AIの仕分けに関するフィードバック | Trimora株式会社(開発・運用担当) |
本マニュアルは「採用オペレーション管理システム(運用レイヤー)」の新設計に対応しています。
かんりくんを置き換えない/読取専用同期/選考状態の正本は本システム側/媒体経由の半自動メール送信、という方針に基づきます。
最終更新: 2026年6月19日 / Trimora株式会社
採用オペレーション管理システム 操作マニュアル v2.0
作成: Trimora株式会社 / 本書の無断転載・配布はお断りします